雷で飛行機は欠航?機体に施された対策と飛ばなかった時の状況を解説
航空機は雷に打たれることはあります。
飛行機は雷に対する対策がされており、飛行を安全に継続できるようになってますので、飛行中の被雷は心配する必要はありません。
ただ、駐機場に停止している時は別で、飛行機の機体より「地上作業をする方の安全が優先」されるため、一時的に離陸を見合わせるということはあります。
他に、飛行中に被雷した場合には機器の損傷を確認するために時間を要するため、遅延したり、機器の損傷が激しければ欠航となる場合もでてきます。
雷が発生していると飛行機は欠航となる?
高度約10,000m上空を時速900kmで飛行する航空機は、時に雷雲の中や付近を飛行するため、航空機に「避雷針」が付いてます。
そもそも、航空機は雷に打たれることは雷の時期ともなるとしばし発生しますが、避雷針があるおかげで機内は安全に保たれます。
ただ、<飛行機がこれから離陸という段階(まだ駐機場に航空機がいる場合など)は、地上で作業をする方の安全を考慮し、飛行を見合わせることがあります。
雷が発生している時の地上作業
航空機には避雷針が付いてますが、地上で作業をする方はそうではありません。
もし雷雲が空港付近を覆っており、仮に落雷が空港であったとすると地上作業をする方にとっては非常に危険な状況ともなります。
航空機に搭載する旅客荷物や貨物の搭載には、地上作業の方の協力が必要。
また、駐機場から滑走路に出る際にも自力ではバックできないので、車(トーイングカー)で後ろに押してもらう(プッシュバック)必要がでてきます。
離陸の前には必ずこのような地上作業員(グランドハンドリング)なくして離陸には至らないということです。
空港付近で落雷が発生する状況下だと、地上作業員の安全のために停止することになり、結果航空機の離陸も遅れることになります。
飛行中に落雷に遭ったら?
「ドカーン」とか「バリバリバリ」とこれまた激しい音がしますが、前述したように避雷針があるので機内は安全です。
ですので飛行は安全に継続されますが、落雷があると場合によっては
ことがあり、多少の損傷を受ける場合もあります。
上空で被雷したら地上で点検作業をする
上空で被雷すれば、どこかしらの機器に損傷がないのか?整備士による入念な作業が行われます。
点検作業では非常用機器のテストを実施したりと50分以上の時間を要するため、どうしても次の出発は遅れてしまいます。
また、状況によっては運航不可となれば欠航となってしまうこともあり得ます。
天候起因で欠航となるとどうなる?
一般的な大手航空会社であれば、
など手数料無料で行われます。
手続はどこで?
での対応となりますが、どのような手段であっても自分で手続きをする必要がありますので注意してください。
天候起因で別の交通手段を使うと補償される?
雷や台風などの自然現象によって遅延や欠航をした場合、仮に航空機ではなく地上交通手段を使ったとしても、その費用は航空会社は負担してくれません。
遅延理由が航空会社側にあって、地上交通で移動した場合の費用は補償されます。
LCCは航空会社起因でも補償がない場合あり
一概には言えませんが、LCC(格安航空会社)は航空会社起因の遅延であっても「別便への振り替え・払い戻し」以外の対応がない場合があるので注意してください。