台風と嵐の違いや発生する場所を具体的に解説!
台風と嵐、似てるようで実際何が違うの?そんな疑問あるかもしれません。
サクッと結論をお伝えすると、、、発生する場所や風速によって名称が異なるということ。
本文で詳しく解説します。
台風と嵐の違い
台風と嵐は強い風が吹くことには変わりありませんが、具体的な違いは以下の通り。
名称の違い | 台風は正式な気象用語だが、嵐は正式な気象用語ではない |
発生場所の違い | 南シナ海や北西太平洋で発生したものが台風 |
風速の違い | 台風は最大風速が17m/s以上 |
嵐とは?
嵐は正式な気象用語が定められておらず、暴風を総称したものです。尚、嵐とする定義の中に、台風も含まれてます。
- 台風から温帯低気圧に変化したもの
- 強い雨風を伴う暴風雨
- 春先に吹く強い風
これらのことを総称して嵐と呼ぶことが多いです。
台風とは?
赤道付近の海水温が高い地域で発生し、北西太平洋や南シナ海に存在するもの。
主に8~9月にかけて日本にやってきて、最大風速が17.2m/s以上の熱帯低気圧のことを台風と呼んでます。
赤道付近の熱帯の海上で発達し、暖かい海水の水蒸気が上昇して発達したもの。
発達過程で暖かい空気から発達し、中心付近で強い風が吹きます。
尚、風速が17.2m/s未満なら熱帯低気圧と呼び、風速が17.2m/s以上なら台風と名称が変わります。
熱帯低気圧が暖かい海水で発達するのに対し、陸上や海上でも発達する「温帯低気圧」というものがあります。
温帯低気圧は海上や陸上でも発達し、暖かい空気と冷たい空気が混ざり合って発達します。
また、温帯低気圧は広範囲で強い風となり、前線を伴うのが特徴。
台風にある強さのレベル
台風は大きさが500km以下・風の強さが33m/s以下の場合には値を使いませんが、大きさが500km以上の時、風の強さが33m/s以上の時に大きさと強さを表す数値が使われます。
強い | 風速33m/s以上~44m/s未満 |
非常に強い | 風速44m/s以上~54m/s未満 |
獰猛な | 風速54m/s以上~ |
大型 | 風速15m/s以上で半径が500km~800km未満 |
超大型 | 風速15m/s以上で半径が800km以上のもの |
ハリケーン・タイフーン・サイクロンとの違いは?
台風は日本独自が決めたものですが、ハリケーン・サイクロン・タイフーンは国際的な基準で、かつ発生場所が異なります。
- ハリケーン:風速32.7m/s以上で北米・メキシコで主に発生するもの
- サイクロン:風速32.7m/s以上で主にインド付近で発生するもの
- タイフーン:風速17.2m/s以上で北西太平洋や南シナ海で発生するもの
台風と嵐は共に危険なので防災対策をする
嵐の中に台風も含まれてますし、嵐といえども時として暴風雨を伴うこともあります。
どちらも危険な状況を伴うことが多くありますので、ご自身の身を守るための防災対策はシッカリとしておきたいものです。