佐久市で行われていた「うち織り」とは?その技術を体験できる場所

生活・くらし

里山
長野県佐久市でその昔盛んだったうち織り。

うち織りとはそもそも何なのか?というと、当時盛んだった生地の輸出で形が崩れたものや切れてしまいそうなものを使って家族に織ったのが始まりとされてます。

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うち織りは誰のために作っていた?

長野県佐久市で、江戸から昭和初期に盛んだったうち織りをご存じでしょうか?

当時の生地は主力輸出品

当時の生地と言えば日本の輸出産業の一角を担う高価なもの。輸出用に回す生地は透き通るほど綺麗な生地。

この綺麗な生地を作るのに、繭から糸を取る段階でほんの少しの凹凸の節が出てきてしまうほど、作るのは大変だったそうなんです。

綺麗な生地は輸出に回され、形が崩れたものやスグに切れてしまいそうなもの、コレを自分の家族のために作ったのがうち織りの起源とされてるんです。

うち織りは各家庭で異なる着物ができる

輸出用ではなく、型崩れしたものを使って各家庭で自分で糸を作って染めるので家庭ごとの特徴がでるそうなんです。

今の既成品のようにマニュアルに沿ってという訳ではなく、あくまで家族のために作ったのが始まりとされるので、なんだか素敵な話ですね。

うち織りの準備は大変

現代人からすると当時の気が遠くなるような作業には頭が下がります。

当時のうち織りは細かい糸を通す作業からなんですが、実は作業をする前の準備に9割もの時間がかかるそう。

また、1着の着物を作るのに織る生地は約12メートルほど。。。いかに作るのが大変な作業かと思います。

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生糸の衰退

そんな主要輸出品だった生糸も、化学繊維の発達や世界恐慌の影響で衰退し始めます。

特に化学繊維の発達とともに、ち織り記憶する人も減っていき、今日でうち織りについて知る人は90歳以上の高齢の方が中心。

このままですと、うち織りの技術を後世に残すことは難しい!うち織りをされてた方々に聞き取りをして技術を残して保存する取り組みをされてる方が居るんです。

機織り体験ができる宿

機織り機織りの技術継承に取り組む方が、機織りや藍染め体験ができる宿をオープンしました。

このお宿は佐久地域の旧家に眠っていた明治~昭和の機織り機を集めて、修理したものを使用し、宿泊者が好きなだけ機織りの体験ができます。

宿も囲炉裏があり、かまどで炊いたご飯やいわなの塩焼きなどなど昔の食事も体験できる素敵なお宿。

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宿泊施設情報
  • 築110年の古民家をリノベーション
  • 1棟貸しで6人まで宿泊できる
  • 機織りは宿泊の人数分用意
住所 長野県佐久市内山148-1
URL 伝統文化体験の宿つたや


日本の古き良き体験ができるお宿、是非一度訪れてみては如何でしょうか。

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