濃霧注意報が発令されていると飛行機は欠航になるもの?
濃霧は視界を大きく制限し、離着陸が難しくなるため、遅延や欠航の原因になることがあります。このページでは、濃霧によるフライトにどのような影響があるのか?また濃霧でも着陸できる条件について解説します。
安全でスムーズな旅のために、ぜひ事前の確認に役立ててください。
航空機は濃霧の中で着陸できる?
空港や気象条件によっては、目的地付近の空港が濃霧で着陸できない、なんてケースもあります。
- 空港のカテゴリー
- パイロットのライセンス
空港のカテゴリー
日本や世界各地には大小さまざまな空港がありますが、空港は主に3つのタイプの種類に分けられます。
カテゴリー1 | 視程550M以上 |
カテゴリー2 | 視程300M以上 |
カテゴリー3 | 視程175M以上 |
視程とは、パイロットがどの程度の距離まで見えるか?ということ。
空港ごとにカテゴリーが3段階に分けられてると、上記で表にしました。
羽田であればカテゴリーレベルが2で、300M以上の距離を見通せれば着陸可(横風のこと等は今回のテーマでは考慮してません)ですが、300M以上見通せないと着陸は見合わせます。
また、霧が発生しやすい空港「釧路」は、ある程度視程が悪くても着陸できるカテゴリー3で運用していますし、霧が多くなりがちなヨーロッパの空港もカテゴリー3で運用するケースが多いです。
パイロットのライセンス
カテゴリー3であれば視程がカテゴリー2と比べても悪くても着陸はできますが、そのためには2つ条件が加わります。
- パイロットがカテゴリー3の資格を持っているか?
- 航空機がカテゴリー3に対応した機材か?
この2つを満たしてる必要が出てきます。
カテゴリー3の運用
視界がほぼ見えないといってもいい状態の時は、有視界飛行(VFR)ではなく計器飛行(IFR)で着陸をします。
濃霧で着陸できるか否か
その上で、パイロットが視界が悪くても着陸できる資格があり、かつ航空機が視界が悪い中でも着陸できる機材であるなど、条件が揃えば着陸ができるということですね。
濃霧注意報が出てるから、といって必ずしも着陸できないということではありません。
- 濃霧でも着陸できる設備を備えた空港(カテゴリー3)である
- パイロットがカテゴリー3の資格を持ってる
- 航空機がカテゴリー3に対応している