東京都心の緑地化で街やビル屋上が変わり始めてる!なぜ取り組みをしている?

生活・くらし

プロムナード
これまで「都市部」というとイメージするのが高層ビル群・コンクリートジャングルがこれまでの姿。

最近そんな都市部でも変化が起きており、特に都心やビル屋上で行われてる緑地化の取り組み。

では何故緑地化をするのか?というと、一つには都市部のクールダウン効果が挙げられます。

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東京都心の街やビル屋上で緑地化が増えてるワケ

東京の街並みやビルの屋上というと、従来はコンクリートジャングルがこれまでの景色でしたけど最近は変わってきてます。

都心のビル群の間にさまざまな緑を植える取り組みだったり、ビルの屋上が緑地化されてきてこれまでのコンクリートから緑が視界に入るリラックスできる空間へと変わり始めてます。

何故いまになって緑地化?というと理由があります。

都内で緑地化が進む理由
  • 緑地化によるヒートアイランド現象の緩和化
  • コンパクトシティの推進
  • このような理由があるんです。

    緑地化によるヒートアイランド現象の緩和化

    ヒートアイランド現象というコトバがある通り、都市部の気温が他の地域に比べて高くなる現象。

  • エアコンや車の排気熱によるもの
  • 高層ビルの乱立によるもの
  • コンクリートなどの増加によるもの
  • ヒートアイランドの原因とされるもの/タップして開く

    海沿いの高層ビルで風の流れが遮断

    昼間は陸地から海へ・夕方から夜は海から陸地へと風が吹き、夜には海からの比較的冷たい空気が陸地へ流れ込んで昼間の気温を下げてました。

    ただ、都市部の発展に伴ってこの風の流れが遮断されると、夜でも気温が高いままとなってこれがヒートアイランド現象の一つとも言われてます。

    アスファルトの増加によるもの

    アスファルトは熱を溜め込む性質と、太陽光を跳ね返すという特徴があります。

    地面が土や周囲に緑が多くある空間だと、植物に含まれる水と一緒に蒸発されて気温を下げる効果があります。

    ただ、緑が少なくなり、アスファルトジャングルになれば当然日中の太陽光の跳ね返し、熱を溜め込む効果が低くなり気温が上がります。

    都心部やビルの屋上を緑地化してゆけば、植物が持つ「太陽光からの熱を水分と一緒に放出する効果」が期待されます。

    また、 都市部の上がり過ぎた気温を下げるクールダウン効果 が期待される理由からも都市部の緑地化が進んでるということも挙げられます。

    コンパクトシティの推進

    近年温暖化の観点からもSDGsの推進という意味合いで、二酸化炭素の削減の取り組みも行われてます。

    人の生活圏を確保すると、郊外の土地を活用することも想定しますが、開発の代償として自然が失われます。

    ここで着目できるのが都市の中心部に、高層の建物を建て、そこに衣食住の空間を集約させて、更に屋上や敷地面は緑地化する取り組み。

    衣食住の空間が「上」に広がることで、移動に伴う二酸化炭素の減少が見込めますし、郊外の自然も残すことが可能になります。

    また、衣食住の空間がコンパクトになることで、少子高齢化に伴う社会にも十分対応ができると期待される意味合いからも緑地化と並行してコンパクトシティの推進と並行して行われることが多いです。

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    緑地化で期待できる効果

    緑地化は二酸化炭素の減少以外にもさまざまなメリットをもたらします。

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  • 気温を下げる効果
  • 人が憩う場として
  • 動植物の多様性
  • クールダウン効果

    夏の晴れた日に、緑豊かな公園に行くとヒンヤリした経験はありませんか?

    樹木があることで、日中の太陽光を遮る効果であったり、また蒸発散作用等で気温が周囲より低くなります。

    特にコンクリートで覆われた都市部だと、夏の日中は気温上昇が激しいですが、緑があることで気温が幾分緩和されて過ごしやすくなります。

    人の憩いの場

    都市部在住ですと自然が少ない環境ですし、また普段からスマホやPCに触れてる時間が長く、リラックスできる時間も少ないです。

    緑がある環境ですと、自然と目が休まりますし、何よりも気分的に落ち着く空間になります。

    緑と街が上手く調和すれば、自然と人が集まる憩いの場へと変化します。

    生物の多様性

    東京でも皇居周辺は豊かな緑が残ってるため、さまざまな生物がいます。

    都市化で失われた自然を取り戻すことで、そこに集まる鳥や昆虫などが増え、生物の多様性を作り出せます。

    都内でどこが緑地化されてきてる?

    最近は都内でも様々な場所で緑地化の取り組みがされてます。

    KITTEガーデン 東京都千代田区丸の内7-7-2
    目黒天空庭園 東京都目黒区大橋1-9-2
    Otemachi One Garden 東京都千代田区大手町1-2-1
    東京ワールドゲート 東京都港区虎ノ門4-1-1
    おもはらの森 東京都渋谷区神宮前4-30-3

    KITTEガーデン

    ここは旧東京中央郵便局があった跡地に、JPタワーと商業施設としてKITTEガーデンがオープンしました。東京駅スグ傍で、ここはかなり有名な場所かもしれません。

    KITTEガーデンの6階に位置し、1,500㎡もの面積があるため、見晴らしのいい場所の一つ。

    特に夜景が綺麗な場所でもありります。

    目黒天空庭園

    普通は高速道路のジャンクションというと、無機質な道路が連なるだけですが、目黒天空庭園は別。

    ホントにここがジャンクション?と目を疑いたくなる光景。

    ジャンクション上部の屋上は、豊かな緑と芝生が広がっており、内部に広がるジャンクションの構造体と緑が妙にマッチしてる空間です。

    Otemachi One Garden

    2022年大手町にできた広さ約6000㎡の空間。

    三井物産ビルと内堀通りの間にあり、緑地の芝生で行うヨガや、平日昼間ともなると集うキッチンカー。

    都市のクールダウンの他にも、付近で働く方のリラックス空間としても機能します。

    東京ワールドゲート

    虎ノ門に開業した東京ワールドゲートは、こちらも緑地面積約5500㎡の空間が広がってます。

    神谷町トラストタワーを囲む形で緑地が広がり、樹齢100年を超えるクスノキを移植して残す取り組みも行われました。

    おもはらの森

    東急プラザ表参道の7階にあるおもはらの森。

    樹木を囲う形で配置されたテーブルもあり、都心でホッと一息つける空間です。

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    また7階には世界一の朝食とされるbillsがあり、店内のテラス席からおもはらの森を眺めながら朝食を食べることもできますよ。

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