新幹線遅延でも払い戻しは1時間50分だと対象外であるワケとは?

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新幹線は予定より2時間遅延すると特急券が払い戻しとなります。

この記事では2時間以上遅延した時に払い戻す方法と、2時間なのに遅延されないケースもある理由について解説します。

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新幹線が1時間50分遅延しても払い戻しはない

新幹線は定刻から2時間遅れると、特急券の払い戻しを請求することができます。

ただ、1時間50分だと2時間には到達してないので、払い戻しの対象にはなりません。

払い戻しは特急券のみ

新幹線乗車には乗車券と特急券(自由席または指定席特急券・グリーン特急券・グランクラス特急券)の2種類が必要になりますが、払い戻しは特急券の部分のみという点に注意が必要です。

乗車券はある所からまた別の所へ移動する費用なので、これは遅延しても必ず支払う必要があります。

特急券に関しては、本来は特急という名の通り移動する時間を短くする性質がある券なので、2時間以上の遅延の場合には急ぐ目的を達成できないという意味合いで払い戻しとなります。

注意

特急券の払い戻しは特急券のみで、グリーン車・グランクラス料金は対象外となる点に注意です。

<たとえば>

東北新幹線で東京から盛岡までの移動の場合

自由席特急料金 5,380円
指定席特急料金 5,710円
グリーン特急料金 10,580円※5,710円が払い戻し対象
グランクラス特急料金 13,730円※5,710円が払い戻し対象

特急券の払い戻しはどうやって行う?

通常、目的地について新幹線下車駅で改札機に特急券と乗車券を入れれば回収されます。

参考

新幹線から在来線に乗り換える時に「新幹線⇔在来線乗り換え改札」を通る場合、特急券と乗車券2枚重ねて改札機に通すと、乗車券だけが改札機からでてきます。

この乗車券があれば全国11都市の特定地域内であれば、一定の距離までの在来線区間が含まれる場合があります※新幹線の乗車距離が201キロ以上のとき

ただ、新幹線が2時間以上遅延している場合には、新幹線専用改札・新幹線⇔在来線乗り換え改札を通る時に特急券・乗車券を入れると、特急券が戻ってきます。

その際、戻ってきた特急券に「払戻」と赤く記載があるかと思いますので、この表示があれば払い戻しの対象となります。

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自由席特急券で乗車したとき

自由席で乗った時で2時間以上遅延の場合は、下車駅で改札機ではなく有人の改札に行き、遅延した旨を申し出てください。

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そこで遅延した旨を証明してもらう必要があります。

払い戻しは改札またはみどりの窓口

2時間以上の遅延の場合は、切符に「遅延」の証明を印字された切符を持参して、駅改札またはみどりの窓口に行けば払い戻しをして貰えます。

また、払い戻しも「乗車した日から1年以内」であれば払い戻しの対象となりますので、その時に時間がなくても後日での払い戻しも対象となります。

ただ、切符に「払戻」の印字がある必要がありますので注意してください。

判断できない時は有人窓口で相談する

遅延が2時間ギリギリのケースも時にはあるもの。

また、改札機に通して「遅延」の印字がされるか不安という場合には、必ず有人窓口で駅員に相談してください。

そこで遅延扱いになるか否か?がわかりますから。

2時間遅延なのに払い戻しされないケースもある

旅客である我々一般市民が乗車して、2時間だろうと思って払い戻しされるのかもしれない、そう思っても払い戻しされないケースもあります。

一般旅客が電車に乗車する際には、駅の時刻表は1分単位で表示されますが、列車を運行する側の鉄道会社が秒単位で管理してます。

つまり、旅客側が2時間だと思っていても、鉄道会社では1時間59分45秒という扱いもあるワケです。

となると15秒足りないので払い戻しの対象にはなりません。

参考:新幹線は2時間以内の運転再開をする頻度が「高い」

2時間以上の遅延だと、特急料金の払い戻し対象となるので、鉄道会社はできるだけトラブル解決を急ぎます。

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また、列車遅延しても極力1時間50分程度の遅れが上限となるように尽力しますので、2時間以上の遅延はそうそうないものと思った方が良いかもしれません。

2時間以上の遅延のQ∩A

EX予約 後日EX予約の決済用カードへ払い戻しあり
えきねっとのeチケット 後日eチケット全額返金される
※eチケットの払い戻しは駅員に申し出の必要があるのと、自身でWeb上で払い戻しをしないこと
旅行会社で購入のチケット 駅で遅延証明を貰い、旅行会社での対応となる
出発駅まで戻る場合 運賃・特急券が払い戻しとなる
※出発駅まで戻ったら改札機は通らずに、駅係員での対応となる
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