特定特急券と自由席特急券のちがいと利用できる条件を解説
特急列車を利用する際に、よく耳にする「特定特急券」と「自由席特急券」。これらの券は、どちらも特急列車に乗るために必要な乗車券ですが、実は利用条件や乗車の仕方が異なります。
これを読めば、次回の特急利用時に迷うことなく、賢く切符を選べるようになりますよ。特急列車の快適な旅を楽しむために、ぜひチェックしてみてください!
特定特急券とは?誕生した理由や背景は?
JRの特急列車乗車 の際には在来線・新幹線であっても必ず特急券を必要とします。ただ、在来線特急の指定席より新幹線指定席特急券の値段が高く設定されてます。そうなると短距離利用乗客はコスト高で、場合によって利用者が離れてしまうことも考えられます。
他にも、新幹線の列車によっては全車指定席で 自由席が連結されてないタイプの列車もあります。
利用者が少しでも乗りやすくするため
等々、少しでも乗車しやすくするために生まれたものであると考えられます。
特定特急券の種類
新幹線 | 隣接する駅間利用の特定特急券 |
新幹線特定特急券 | |
立席特急券 | |
のぞみ・みずほ用特定特急券 | |
在来線 | 在来線特定特急券 |
隣接する駅間利用の特定特急券
新幹線で「隣の駅まで乗車」する場合に適用されるのが、隣接する駅間利用特定特急券です。
例えば「品川で乗車して次の駅の新横浜で降りる」等のケースです。
~50キロ | 50キロ以上 | ||
東海道山陽・九州 | 870円 | 990円 | |
九州新幹線のの新八代駅ー川内駅間は特定特急券の設定がありません | |||
東北・上越・北陸 | 880円 | 1,000円 | |
北海道 | 1,330円 | 1,520円 | |
秋田・山形 | 760円 | 1,330円※~100キロまで | 1,580円※~150キロまで |
隣接する駅間の利用であれば、 自由席に乗車 することで移動ができます。
※但し、予約した方が現れたら席を譲る必要があります
隣接駅の例外
新幹線の隣接駅は基本は乗車した次の駅までの間で特定特急券が有効。
これらの駅間は元々は隣同士の駅であったものが、後から駅が追加になった経緯があります。
新幹線特定特急券
東北新幹線の盛岡以北~新函館北斗、山形新幹線・秋田新幹線は全車両指定席で自由席はありません。
東北・北海道新幹線 | 盛岡~新函館北斗 |
山形新幹線 | 福島~新庄 |
秋田新幹線 | 盛岡~秋田 |
東北新幹線の盛岡以北~新函館北斗、山形新幹線・秋田新幹線を利用する場合には自由席に座るという手段が取れず、また別の方法になります。
但し、指定席の元々予約した方が来た場合は座席を譲るのが前提ですので、注意してください。
立席特急券
新幹線の中には全車両指定席として運行される列車があります。
これらの列車は常に指定席のみで、自由席がありません。
そのような時に立席特急券が販売されます。
「通常期の座席指定料金から530円引いた価格」で購入できる特急券。
立席特急券利用の注意点
駅の新幹線券売機・みどりの窓口での購入が必要。
のぞみ・みずほ用特定特急券
新幹線は自由席に比べて指定席が高いのは周知の事実。そして 「のぞみ・みずほ」は指定席の値段が異なります。
のぞみ・みずほ | 新幹線特急料金(a) |
ひかり・こだま・さくら・つばめ | 新幹線特急料金(b) |
新幹線特急料金(b)より、新幹線特急料金(a)の指定席の値段の方が 高く設定 されてます。
「のぞみ・みずほ」の自由席の値段とそれ以外の列車の自由席に値段の差をつける訳にはいかず、
それぞれの自由席と同額の値段に設定しているため特定特急券とも呼ばれてます。
在来線特定特急券
在来線でも最近は全車指定席列車が増えており、繁忙期など席の予約が取れずに困った、なんてあるかと思います。
立席という名の通り<座席に座ることはできませんので注意してください。