新千歳空港と丘珠空港って同じ札幌なのに違いはなに?
北海道の空の玄関口、というと札幌新千歳空港。
ただ、札幌にはもう一つあまり知られてない空港が札幌市内にひっそりとあるんです。
本州在住の方はなかなか利用する機会がありませんが、道内の方は利用する頻度が高いのではないでしょうか。
この記事ではそんな新千歳空港と丘珠空港「何が違うの?」ということで解説致します。
札幌新千歳空港と札幌丘珠空港の違いとは?
札幌新千歳空港と札幌丘珠空港の違いは幾つかあるのですが、
主にこのような違いがあります。
就航する航空会社の違い
札幌新千歳空港 | JAL・ANA・スカイマーク・AirDo・アイベックスエアライン・フジドリームエアライン・ピーチアビエーション・スプリングジャパン・キャセイパシフィック航空・タイ国際航空・スクート・香港航空・エバー航空・スターラックス航空・KLMオランダ航空・チャイナエアライン・タイガーエア台湾・深圳航空・中国東方航空・上海吉祥航空・春秋航空・中国国際航空・大韓航空・ジンエアー・アシアナ航空・エアプサン・ティーウェイ航空・済州航空・イースター航空・ジェットスタージャパン |
札幌丘珠空港 | JAL・FDA・tokiAir |
札幌新千歳空港は主に道外や海外航路路線、それに対して札幌丘珠空港は主に北海道内を結ぶ路線と考えると分かりやすいかと思います。
国内No1の利用者航路
札幌新千歳は特に東京羽田との路線の利用者数では国内No1で、年間約880万人もの人の移動がある路線として知られてます。
札幌新千歳と東京羽田の距離はおおよそ1,130kmあり、この距離だと新幹線よりも航空機の方が有利になる距離。
北海道の玄関口札幌と、首都圏の東京を結ぶ路線として「ビジネス利用・観光利用」と特に需要の高い路線があるのが札幌新千歳空港です。
アジア各国を結ぶ国際線
札幌新千歳はアジア路線航路も多く就航しており、特に近年ではアジア各国のインバウンド旅客の増加が目立ってます。
特にドラマの撮影地となった
この辺りは韓国から訪れる方が特に多く見受けられます。
小樽は冬の雪景色も素敵ですが、夏のレンガ倉庫も夜ともなるとライトアップされてて綺麗ですよ。
北海道内の利用メインの丘珠空港
12航路の内、6航路が北海道内航路の丘珠空港。北海道は予想外に広いため、移動も飛行機とこれまた規格外の土地柄なんです。
列車だと札幌から釧路まで特急で約4時間。急ぐ場合だと道内移動に航空機を使う選択肢となりますが、このような道内の方の移動を支えてるのが丘珠空港の役割といえます。
空港の規模の違い
そもそも新千歳空港と丘珠空港の空港利用者の数が異なるため、新千歳空港の敷地面積は丘珠空港の約7倍の敷地面積があります。
1ヘクタールの面積:縦横がそれぞれ100メートル×100メートル
空港ターミナルの建物自体も「新千歳空港」は4階建てで、
などなど長時間過ごすのにも飽きが来ない工夫がされてます。
対する丘珠空港は3階建てで、レストランと売店が1件ずつというこじんまりとした空港です。
札幌市内からの距離の違い
距離だけで考慮すると丘珠空港の利便性が高そうですが、新千歳空港は何と言っても日中はJRの快速が1時間に6本の高頻度運転されてる点。
距離こそあるものの、札幌市内までの利便性は新千歳空港も負けてません。
鉄道でのアクセス
新千歳空港~札幌市内 | JR快速エアポート「新千歳空港駅~札幌駅」まで約35分:1,150円 | |
日中時間帯:特別快速1本・快速3本・区間快速2本を毎時運転
※一部列車は札幌の先「小樽」まで運転 |
||
丘珠空港~札幌市内 | 地下鉄東豊線「栄町~さっぽろ」まで約20分:250円 |
距離と時間は新千歳空港のが不利ですが、高頻度運転に加え・4号車は座席指定の車両が連結されていたり、一部列車は小樽まで直通運転をするため観光にも移動が楽です。
車でのアクセス
車移動の場合であれば、丘珠空港の方が距離が近い分圧倒的に利便性が高いです。
ただ、駐車場まで考慮すると新千歳空港の方が便利かとは思います。
札幌新千歳空港 | A駐車場「1,800台」/B駐車場「2,416台」/C駐車場「1,011台」(24時間利用可) |
札幌丘珠空港 | 期間限定で臨時駐車場あり |
レンタカー利用なら新千歳のが便利
新千歳空港なら、空港近くに各社広大なスペースを要したレンタカー会社が多くあります。
空港からも送迎バスが頻繁に出てますので、まさに北海道の玄関口として旅行を開始するには新千歳空港でレンタカーを借りるならば新千歳で借りる方が遥かに便利です。
自衛隊と共用利用の違い
新千歳空港・丘珠空港ともに民間の飛行機の他に、自衛隊が空港管制を担当していること。
新千歳空港は民間の滑走路が2本あり、自衛隊側の千歳基地も自衛隊専用の滑走路が2本あります。
新千歳空港は、自衛隊機・民間機の空港管制を全て一括で航空自衛隊が担ってる点があります。
一方丘珠空港は滑走路が1本で、陸上自衛隊「丘珠駐屯地」と共用利用してます。
丘珠空港も空港管制を陸上自衛隊が担当。
北海道内の移動は何が便利?
広大な北海道を短期間で回るのはちょっと現実的ではありません。
ある程度の日数と時間があるのであればレンタカーで回るのもいいのですが、短期の出張や急ぎのときには丘珠空港から発着する航空機のが圧倒的に便利。
など、ある程度の人口を抱えた都市へ移動するならば航空機を使って移動すると時短にもなりますし、また事前予約で割引が効くのでコストも安く上がります。
何よりも最大のメリットは移動時間の時短で、釧路から札幌までのフライト時間は50分と圧倒的短時間で結びます。
時間がある時は列車の旅も良い
札幌を起点に各都市「釧路・函館・網走」へ移動となると、特急で4~5時間とかなりの時間がかかるのがデメリットでもあります。
ただ、反対に飛行機にはない北海道ならではの雄大な景色・自然豊かな山を通り抜けるのは列車でしか体験できないこと。
特に、函館~札幌を結ぶ「特急北斗」が走行する路線は、自然豊かな大沼公園・内浦湾を見ながら札幌まで至る景色は見てて飽きることはありません。